前尾繁三郎 氏(まえおしげさぶろう)
政治家[日本]
1981年 7月23日 死去享年77歳
前尾 繁三郎(まえお しげさぶろう、1905年12月10日 - 1981年7月23日)は、日本の政治家、官僚。
第2代宏池会会長。
第58代衆議院議長。
来歴・人物=
生い立ち=
1905年に京都府与謝郡宮津町(現・宮津市)に貧しい瀬戸物屋の三男に生まれた。
前尾の2人の兄はいずれも高等小学校を卒業すると奉公に出た。
後に長兄は苦学して弁護士となった。
前尾は小学校の成績がよく、担任だった西垣延二という教師が前尾の両親を説得し「学費が足りなければ自分が援助する」とまで言ってくれたので進学できた。
後に「大阪に丁稚奉公にやられるべき運命だったのに、西垣先生のおかげで宮津中学に進学でき、一高・東大へのコースをたどることができた」と述べている。
京都府立宮津中学校を卒業後上京し、第一高等学校に進学する。
一高では寮で朝食の時に、飯を7杯、味噌汁を12杯を平らげ、ドイツ語で胃を意味する「マーゲン」というあだ名を奉られた。
一高時代の同期生に作家の高見順がいる。
一高卒業後、東京帝国大学法学部に進学。
高文試験の行政科、司法科に合格した。
官僚時代=
東大卒業後、大蔵省に入省する。
大蔵省受験の時に口頭試問試験を控え室で待っていると、大蔵省の4つの局名(主計、主税、理財、銀行)が出るとアドバイスしてくれたのが福田赳夫であったが、前尾は肝心の局名を主計局と銀行局の2局しか答えられなかった。
入省の翌年、1930年11月に結核性肋膜炎に罹 ……
前尾繁三郎が亡くなってから、43年と121日が経過しました。(15827日)