足利義教(あしかがよしのり)
室町幕府第6代将軍[日本]
(「嘉吉の乱」で赤松氏に謀殺される、嘉吉元年6月24日没)
(ユリウス暦) 1441年 7月12日 死去暗殺享年48歳

足利 義教(あしかが よしのり、正字体:義敎)は、室町幕府の第6代征夷大将軍(在職:1429年 - 1441年)。
第3代将軍・足利義満の子。
母は側室の藤原慶子。
僧侶時代は義円(ぎえん、正字体:義圓)、還俗直後は義宣(よしのぶ)と名乗った。
室町幕府の第3代将軍・足利義満の四男または五男で、第4代将軍・足利義持の同母弟にあたる。
義教は、鎌倉公方の足利持氏と通謀して自身を呪詛しているとして、比叡山延暦寺に攻勢を仕掛けてこれを抑え込み、永享の乱で足利持氏を敗死させるなど、強権的な手法で室町幕府の地位向上に努めた。
また自身の肝いりの政策として、高さ四丈(約12m)の雲居寺大仏の再建を行った。
将軍と同等もしくはそれ以上の勢威を持った勢力を一掃し、九州や関東にも幕府の影響力を増大させたが、「万人恐怖」とも称される、その強権的な手法は周囲の反感を呼び、最期は守護大名の赤松氏に暗殺された(嘉吉の乱)。
以降足利将軍の権威は低下し、彼ほどの実権を持つ将軍は現れなかった。
義教は従来、恐怖政治を敷いた暴君であると評されてきた。
しかし近年、義教の各種政策は戦国三英傑のそれを先駆したものであったとして、再評価する機運も見られる。
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