千玄室 氏(せんげんしつ)
茶道家・裏千家十五代家元[日本]
(斎号・鵬雲斎)
2025年 8月14日 死去享年103歳

千 玄室(せん げんしつ、1923年〈大正12年〉4月19日 - 2025年〈令和7年〉8月14日〈訃報発表日〉)は、茶道裏千家前家元15代汎叟宗室。
斎号は鵬雲斎。
若宗匠時代は宗興。
現在は大宗匠・千玄室と称する。
「玄室」の名は、裏千家4代目の仙叟宗室が宗室襲名前に玄室と名乗っており、これに因んで12代直叟宗室が隠居した際に玄室を名乗ったことに由来する。
本名は千 政興。
青年時代には大日本帝国海軍に特攻隊員として入隊した経験を持つ。
メディアなどを通し、戦争体験者の1人として実体験を語り継いでいる。
最終階級は海軍少尉。
京都大学大学院特任教授・大阪大学大学院客員教授として、伝統芸術研究領域における指導に当たるほか、外務省参与(2019年3月31日まで)、ユネスコ親善大使、日本・国連親善大使、日本国際連合協会会長、日本オリンピック委員会名誉委員、日本会議代表委員、日本馬術連盟会長、京都サンガF.C.取締役などを務めている。
略歴=
1923年4月19日:裏千家14代家元・碩叟宗室の長男として誕生。
1936年:京都府師範学校附属小学校卒業。
1941年:同志社中学校卒業、同志社大学予科入学。
1943年:学徒出陣により第14期海軍予備学生として大日本帝国海軍に入隊する。
舞鶴の海兵団から土浦海軍航空隊に転属し、士官になるための基礎軍事訓練を受ける。
徳島海軍航空隊に転属、海軍少尉に任官。
1945年:特別攻撃隊(通称・特攻隊)に志願。
10月、終戦 ……
千玄室さんが亡くなってから、2日が経ちました。