殿山泰司 氏(とのやまたいじ)
俳優、エッセイスト[日本]
1989年 4月30日 死去肝臓がん享年75歳
殿山 泰司(とのやま たいじ、1915年(大正4年)10月17日 - 1989年(平成元年)4月30日)は、日本の俳優、エッセイスト。
兵庫県神戸市出身。
中央区立泰明小学校、東京府立第三商業学校中退。
終戦後の日本映画界において独特の風貌で名脇役として活躍した。
ジャズとミステリーをこよなく愛し、趣味を綴った著書も多数残している。
また、波乱万丈なその人生は、映画化もされている。
来歴=
生い立ち=
神戸の生糸商の長男として生まれる。
幼名は殿山泰爾(たいじ)である。
父親は広島県生口島出身。
6歳の頃に父親の事業が破綻して両親は別居。
父とその愛人(泰司の義母となる)について上京し、東京都中央区銀座で少年時代を過ごす。
このとき父と義母が出したおでん屋が、銀座五丁目から移転し今も日本橋で営業をつづける「お多幸本店」である。
屋号は義母の名前からとられている。
繁盛店の跡取り息子として育つが、殿山は“義母が、実母から父親を奪った”と認識していたため義母に懐けなかった。
中央区立泰明小学校卒業後、府立第三商業学校に入学するも素行不良によりほどなくして退学(後述)。
1933年(昭和8年)に父が亡くなり、家業を継がねばならなくなりしばらくおでん屋で働くものの、その後店を弟に譲る。
役者デビュー=
1936年(昭和11年)に家出した殿山は、研究生募集のチラシを見て俳優の道を志し新築地劇団に研究生として入団。
同期入団者に千 ……
殿山泰司さんが亡くなってから、35年と205日が経ちました。(12989日)