団鬼六 氏(だんおにろく)
作家、脚本家[日本]
2011年 5月6日 死去食道がん享年81歳
団 鬼六(だん おにろく、1931年4月16日(戸籍上は9月1日) - 2011年5月6日)は、日本の小説家・脚本家・演出家・エッセイスト・映画プロデューサー・出版人。
概要=
SMものなどの官能小説の第一人者として著名である。
代表作に『花と蛇』。
多くの作品が映画化された。
作家活動の他、鬼プロダクションを設立して、ピンク映画やSM雑誌を手掛けた。
将棋雑誌の出版も行った。
本名は黒岩幸彦(くろいわ ゆきひこ)。
初期のペンネームに黒岩松次郎、花巻京太郎。
なお、本人の弁によると“鬼六”の読みは、“おにろく”でも“きろく”でもどちらでも構わないとのこと。
来歴=
彦根市場商店街にあった映画館。
団鬼六はこの映画館の経営者の長男として生まれた。
学生時代=
滋賀県彦根市の映画館「金城館」を経営する父のもとに生まれ、幼い頃から映画を楽しむと同時に実家の映画館は遊び場でもあった。
しかし1943年に父が相場に失敗し、1944年に大阪の軍需工場に勤め始めたため、中学から大阪育ちとなった。
関西学院中学部・関西学院高等部を経て、関西学院大学法学部卒業。
まれに関西大学卒業という紹介が見受けられるが、この二つは全く違う大学であり誤りである。
中等部時代に、戦時により勤労動員に駆り出されて尼崎の軍需工場で働いた。
高等部時代の1947年に創刊されたSM雑誌『奇譚クラブ』に夢中になり、自分の性癖を意識することとなる。
またこの頃に演劇 ……
官能小説で知られる作家の団鬼六(だん・おにろく、本名黒岩幸彦=くろいわ・ゆきひこ)さんが6日午後2時6分、胸部食道がんのため東京都文京区の病院で死去した。79歳だった。滋賀県出身。葬儀は未定。喪主は長男秀行(ひでゆき)氏。 関西学院大卒。1957年、「親子丼」がオール読物の新人賞に入選しデビュー。バーのマスターや教員などの職を転々としながら、純文学から官能小説に転向し、代表作「花と蛇」で、サディズムとマゾヒズムの世界を描くSM小説の分野に新境地を開いた。89年に断筆を宣言したが、95年「真剣師 小池重明」で復活した。 昨年4月、雑誌でがん治療中であることを公表していた。他の作品に「外道の群れ」「美少年」「往きて還らず」など。将棋好きでも知られた。 (2011/05/06-21:24)
団鬼六さんが亡くなってから、13年と200日が経ちました。(4948日)