大崎善生 氏(おおさきよしお)
作家[日本]
2024年 8月3日 死去下咽頭がん享年68歳
大崎 善生(おおさき よしお、1957年(昭和32年)12月11日 - 2024年8月3日)は、日本の作家、元雑誌編集者、CS日本番組審議会。
来歴・人物=
北海道札幌市出身。
実家は作家の原田康子宅の隣にあり、小学生時代に原田と交流があった。
大崎が吉川英治文学新人賞を受賞した翌年に原田が吉川英治文学賞を受賞し、授賞式で原田は「隣の僕ちゃんが昨年吉川英治文学新人賞を受賞されて……」とユーモラスなスピーチを披露した。
祖父、父、伯父たち(父の兄弟)、兄の皆が医師で(兄は当時医学生)、大崎自身も医学部進学を望まれていたが、父の反対を押し切って上京した。
早稲田大学時代は文学青年で、フィリップ・K・ディックやロバート・A・ハインライン、カート・ヴォネガットなどを夢中で読んでいた。
一方で、大都会での生活に馴染めず、部屋にこもって少女漫画ばかり読んでいた時期もあり、特に吉田秋生の『河よりも長くゆるやかに』や『夢みる頃をすぎても』などの青春ものに胸をときめかせていた。
同じ頃、大学生活にも適応できず、やがて将棋に熱中するようになる。
学校に行かず、アルバイトもせず、新宿将棋センターに入り浸る生活を送り、約1年でアマチュア最高位の四段まで昇段した。
また、角落ちから将棋の手ほどきをしてくれた府川充男らと、雑誌『同時代音楽』の編集に携わる。
毎日将棋を指しに来る大崎を見ていた将棋道場の席主の紹介により、卒業後の1982年、 ……
大崎善生さんが亡くなってから、110日が経ちました。