フィリップ・K・ディック 氏Philip Kindred Dick
SF作家[アメリカ]
1982年 3月2日 死去脳梗塞享年55歳
フィリップ・キンドレド・ディック(Philip Kindred Dick, 1928年12月16日 - 1982年3月2日)は、アメリカのSF作家。
概要=
ディックの小説は社会学的・政治的・形而上学的テーマを探究し、独占企業や独裁的政府や変性意識状態がよく登場する。
後期の作品では、形而上学と神学への個人的興味を反映したテーマに集中している。
しばしば個人的体験を作品に取り入れ、薬物乱用や偏執病・統合失調症や神秘体験が『暗闇のスキャナー』や『ヴァリス』といった作品に反映されている。
1963年、歴史改変SF『高い城の男』でヒューゴー賞 長編小説部門を受賞。
1975年、未知のパラレルワールドで目覚めた有名人を描いた『流れよ我が涙、と警官は言った』でジョン・W・キャンベル記念賞を受賞した。
1978年、『暗闇のスキャナー』で英国SF協会賞を受賞。
ディックは、それらの作品について、「私は、私が愛する人々を、現実の世界ではなく、私の心が紡いだ虚構の世界に置いて描きたい。
なぜなら、現実世界は、私の基準を満たしていないからだ。
私は、作品の中で、宇宙を疑いさえする。
私は、それが本物かどうかを強く疑い、我々全てが本物かどうかを強く疑う」と述べている。
ディックは、自らを "fictionalizing philosopher"(小説化する哲学者)と称していた。
なお、philosopherは、哲学者以外に、冷静な人、賢人、思慮深い人などを指す言葉である。
ディックは、44編の長編と、約121編の短編小説を書い ……
フィリップ・K・ディックが亡くなってから、42年と264日が経過しました。(15605日)