壷井栄(つぼいさかえ)
作家、詩人[日本]
(旧姓・岩井)
1967年 6月23日 死去享年69歳
壺井 栄(つぼい さかえ、旧姓:岩井、女性、1899年〈明治32年〉8月5日 - 1967年〈昭和42年〉6月23日)は、日本の小説家・詩人。
主に一般向小説および児童文学(童話)を主領域に活躍した作家で、戦後反戦文学の名作として後に映画化された『二十四の瞳』の作者として知られる。
夫は詩人の壺井繁治。
香川県小豆郡坂手村(現在の小豆島町)出身。
人物=
佐多稲子と壷井栄(1946年)
夫・繁治とともに(1955年)
小豆島の神懸山にて(1955年)
1899年(明治32年)8月5日、香川県小豆郡坂手村に醤油樽職人の岩井藤吉の五女として生まれる。
蔵元が倒産したことで父が失職して経済状態が悪くなり他家の子守りを請け負い日銭を稼ぐなどの苦労を重ねるが、坂手小学校、内海高等小学校を卒業する。
この時期に学校図書館や島の本屋の軒先に置かれていた『少女の友』『少女世界』の影響を受ける。
卒業後は海漕業に転職した父の手伝いをしながら、都会に出稼ぎに出ていた長兄より不定期に『少年』『少女』などの雑誌を贈られて愛読するようになる。
1915年(大正4年)郵便局、役場に勤める。
この頃から幼少期よりの無理がたたり、肋膜炎症や脊椎カリエスを患うようになる。
1922年にははしかにかかり、かかった医師の医療の後手のために生死の境をさまよう羽目に陥る。
この頃、里帰りをしていた隣村の壺井繁治と知り合い、交流を持つようになる。
1925年に上京し、繁治と結婚。
東京都豊多 ……
壷井栄が亡くなってから、57年と152日が経過しました。(20971日)