富永一朗 氏(とみながいちろう)
漫画家[日本]
2021年 5月5日 死去老衰享年97歳
富永 一朗(とみなが いちろう、1925年4月25日 - 2021年5月5日)は、日本の漫画家。
勲等は勲四等。
称号は岡山県高梁市(旧:川上郡川上町)名誉市民。
来歴・人物=
京都府京都市生まれ。
父は大分県佐伯市出身、母は福島県南会津郡田島町(現・南会津町)静川出身。
父は京都の大丸に勤務していた。
家族に弟がいる。
3歳のとき父を肺結核で失い、母の郷里の田島町で2年間を過ごした後、5歳の時から父の郷里の大分県佐伯市に移り、中学卒業までそこで育つ。
小学校4年頃から田河水泡の真似をして漫画を描き始める。
大分県立佐伯中学(現在の大分県立佐伯鶴城高等学校)に2番の成績で合格。
同校1年生のとき、地元で小学校教員をしていた母が不倫事件を起こして子供を産み東京に出奔。
このため祖母に育てられた。
経済的理由から大学進学を断念したこともあるが、台湾の台南師範学校(現在の国立台南大学)が無試験かつ学費無料であることを知り、同校に入学。
在学中は学徒動員で兵隊に取られ、二等兵として半年間高射砲の訓練を受け、台南市の高射砲陣地に配属される。
富永は「高射砲を撃つどころか、空襲を受けて逃げ回っていた」と語っている。
終戦はその台南で迎えた。
敗戦後、教員免状を得て台南師範学校を卒業。
教員として台南郊外の学校に3か月勤務したが、1945年12月に中国軍(国民党軍)の接収で教職を追われ、台湾で半年間のルンペン生活を送り、羊羹 ……
富永一朗さんが亡くなってから、3年と200日が経ちました。(1296日)