連城三紀彦 氏(れんじょうみきひこ)
作家[日本]
2013年 10月19日 死去享年66歳
連城 三紀彦(れんじょう みきひこ 1948年1月11日 - 2013年10月19日)は、日本の小説家。
真宗大谷派の僧侶。
本名:加藤 甚吾(かとう じんご)。
経歴=
愛知県名古屋市出身。
愛知県立旭丘高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。
1977年「変調二人羽織」で第3回幻影城新人賞(小説部門)を受賞し、同作が探偵小説専門誌『幻影城』1978年1月号に掲載されデビュー。
大胆な仕掛けや叙情性溢れる美文体を用いたトリッキーな作風で評価を得る。
その後ミステリ的筆致を心理の機微を表現することに応用した恋愛小説を著すようになり、直木賞を受賞した『恋文』以降は大衆小説に執筆の主軸を移した。
しかしその後もフレンチミステリ的心理劇や謀略サスペンス、誘拐もの、叙情的な幻想ミステリ、メタミステリなど、多彩なミステリの執筆も行っている。
共同事務所「オフィス・レム」に関口苑生(評論家)、北澤和彦(翻訳家)、香山二三郎(コラムニスト)、上原ゼンジ(写真家)らと所属していた。
2002年には『白光』、『人間動物園』とミステリー作品を連続して発表し、話題となった。
若い頃からの映画好きで、大学在学中にシナリオの勉強のため、フランスへ留学した経験を持つ。
父の実家が浄土真宗の寺であったことから、1985年に東本願寺で得度している。
法名は智順。
名古屋市の同朋大学で修学するため1年間休筆し、田代俊孝教授に師事している。
2009年に胃がんが見 ……
男女の繊細な機微を描いた「戻り川心中」「恋文」などで知られる作家、連城三紀彦(れんじょう・みきひこ、本名加藤甚吾=かとう・じんご)さんが19日午前11時25分、名古屋市の病院で亡くなった。65歳。数年前から胃がんで闘病中で、肝臓に転移した。同市出身。葬儀は近親者で済ませた。 早稲田大政経学部卒。名古屋市で塾講師をしながら小説を書き始め、「変調二人羽織」で推理小説誌「幻影城」の新人賞を受けデビュー。1980年に「戻り川心中」で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した。 84年、「恋文」で直木賞、96年、「隠れ菊」で柴田錬三郎賞受賞。男女の心理のあやを巧みに描いたミステリーや恋愛小説が人気を集め、テレビドラマや映画化された作品も多い。
連城三紀彦さんが亡くなってから、11年と210日が経ちました。(4228日)