戸川幸夫 氏(とがわゆきお)
作家[日本]
2004年 5月1日 死去急性腎不全享年93歳
戸川 幸夫(とがわ ゆきお、1912年(明治45年)4月15日 - 2004年(平成16年)5月1日)は、日本の小説家、児童文学作家。
動物に関する正しい観察・知識を元にして動物文学を確立させ、日本においては椋鳩十と並ぶ第一人者(特に闘犬に関する作品が多い)。
それまでは噂のみの存在だったイリオモテヤマネコの標本を今泉吉典にもたらし、新種発見に大きく貢献したことでも知られる。
ルポルタージュ、戦記物語などの作品もある。
漫画原作を手がけたこともある。
生涯=
佐賀市に生まれ、1歳の時に、医師で、またハンターでもあった戸川益勇の養子となる。
10歳までは福岡県若松市及び八幡市(いずれも現・北九州市)で育つ。
幼少から動物好きで、動物学者になることを志し、動物に関する本を耽読した。
父の仕事の都合で東京に移り、私立高千穂中学を卒業。
東北大学古生物学科を目指して、旧制山形高等学校に入学、この頃に独自に山犬について調査、その後健康を害して中退。
1937年(昭和12年)に東京日日新聞(現・毎日新聞)に入社し社会部記者となり、中国特派員、海軍報道班員として各地に従軍する。
報道班員当時、大西瀧治郎に「特攻によって日本はアメリカに勝てるのですか」と問うと「勝てないまでも負けないということだ」という返答したという話や、「二千万人死ななきゃダメだ」と答えたという話が伝わる。
大西が戸川にこのようなことを言っていたのは、「徹底抗戦 ……
戸川幸夫さんが亡くなってから、20年と220日が経ちました。(7525日)