ハビエル・マリアス 氏Javier Marías
作家[スペイン]
2022年 9月11日 死去新型コロナウイルス感染症享年72歳
ハビエル・マリアス・フランコ(Javier Marías Franco、1951年9月20日 - 2022年9月11日)は、スペインの小説家、翻訳家、コラムニスト。
経歴と作品=
マドリード生まれ。
父親は哲学者のフリアン・マリアスで、独裁者フランシスコ・フランコに反対したために一時投獄され、教壇に立つことを禁じられていた(このエピソードはマリアスの小説『明日の顔は』3部作の主人公の父親の経歴に反映されている)。
母親はハビエルが25歳の時に死去した。
母方の叔父に映画監督のヘスス・フランコがおり、マリアスが最初に文学に関わったのはこの叔父のための『ドラキュラ』の脚本の翻訳だった。
父フリアンがイェール大学、ウェルズリー大学などで教鞭を取っていたため、マリアスは幼年期の大半をアメリカ合衆国で過ごした。
その後、マドリードのColegio Estudioで教育を受けた。
最初の小説『狼の領域』(Los dominios del lobo)はパリに逃げた後の17歳の時の作品、第2作『地平線横断』(Travesía del horizonte)は南極大陸遠征を描いた冒険小説である。
マドリード・コンプルテンセ大学を卒業後、マリアスは英文学のスペイン語翻訳者になる。
翻訳した作家には、ジョン・アップダイク、トーマス・ハーディ、ジョゼフ・コンラッド、ウラジーミル・ナボコフ、ウィリアム・フォークナー、ラドヤード・キップリング、ヘンリー・ジェイムズ、ロバート・ルイス・スティーヴンソン、トマス・ブラウン、ウィリアム・シェ ……
ハビエル・マリアスさんが亡くなってから、2年と71日が経ちました。(802日)