倉橋由美子 氏(くらはしゆみこ)
作家[日本]
2005年 6月10日 死去拡張型心筋症享年71歳
倉橋 由美子(くらはし ゆみこ、1935年(昭和10年)10月10日 - 2005年(平成17年)6月10日)は、日本の小説家。
本名・熊谷(くまがい)由美子、旧姓・倉橋。
明治大学在学中に『パルタイ』を発表して脚光を浴び、その後も『聖少女』『スミヤキストQの冒険』『アマノン国往還記』などを発表。
カフカやカミュの影響を受け、日本の女流作家としては稀な抽象的、寓話的作風を示して注目された。
経歴=
高知県香美郡土佐山田町(現香美市)に歯科医の長女として生まれる。
私立土佐高等学校を経て、精神科医を志し公立医学部を受験するが失敗。
母が浪人に反対したため京都女子大学国文学学科に籍を置き、医学部を再度受験するが失敗。
これ以上の浪人は許されず、日本女子衛生短期大学別科歯科衛生コースに入学する。
上京して大学構内の寮に入る。
6畳に4人の生活であった。
大学を卒業し歯科衛生士国家試験に合格する。
その後、歯科衛生士としてアルバイトしながら東京に留まり、明治大学文学部文学科仏文学専攻に入学して斎藤正直の指導を受け、中村光夫に学んだ。
在学中に明治大学学長賞を狙い『パルタイ』を応募。
卒業論文ではサルトルの『存在と無』を取り上げた。
帰省中に大学からの電報で『パルタイ』が明治大学学長賞に決定したこと知り上京。
在学中の1960年、『明治大学新聞』に小説「パルタイ」が発表され、明治大学教授の平野謙が『毎日新聞』文芸時評欄で ……
倉橋由美子さんが亡くなってから、19年と180日が経ちました。(7120日)