角山栄 氏(つのやまさかえ)
経済史家[日本]
(元和歌山大学長・イギリス近代経済史、元堺市博物館長)
2014年 10月15日 死去がん享年94歳
角山 栄(角山 榮、つのやま さかえ、1921年11月7日 - 2014年10月15日)は、日本の経済史家。
和歌山大学学長や堺市博物館館長を務めた。
専攻はイギリス近代経済史。
来歴・人物=
大阪府大阪市出身で、幼少期は堺市で育った。
市岡中学校(旧制)、旧制大阪高等学校を経て、1945年(昭和20年)に京都帝国大学経済学部卒業。
1950年(昭和25年)和歌山大学経済学部助教授。
1961年(昭和36年)「イギリス毛織物工業史論」で経済学博士(京都大学)。
和歌山大学経済学部教授、1967年(昭和42年)-1968年(昭和43年)経済学部長、1975年(昭和50年)4-7月学長、1986年(昭和61年)定年退官、名誉教授。
その後は奈良産業大学教授を経て、1993年(平成5年)から2008年まで堺市博物館長を務めた。
1992年(平成4年)平和堂貿易より時の功労賞、1997年(平成9年)秋、勲二等瑞宝章受勲。
時間を中心とした日本の合理化と美 =
『茶の世界史』において、日本茶の生活様式と美にあこがれ、イギリスなど西洋諸国がどのようにして海外を目指し、交易し、世界を植民地化していったかが書かれている。
また、『時計の社会史』において、機械式時計がつくられたのは日本と西欧だけであり、当時の日本の技術水準の高さを指摘している。
それだけでなく、2時間に一度の時を告げる鐘や、線香での時間の計測、旅行での日時計が旅人の必須の用具であることを示した。
こうして、江戸の文化は、正確な時刻に基づい ……
角山栄さんが亡くなってから、10年と169日が経ちました。(3822日)