松尾明美 氏(まつおあけみ)
バレリーナ、振付家[日本]
2013年 8月5日 死去心不全享年95歳
松尾 明美(まつお あけみ、1918年9月15日 - 2013年8月5日)は、日本のバレエダンサー・振付家、バレエ指導者である。
松竹歌劇団、日劇ダンシングチームなどに在籍した後、日本初の全幕バレエ『白鳥の湖』初演でオデット=オディール役を貝谷八百子とのダブルキャストで踊るなど、日本バレエ界で活躍を続けた。
夫は、詩人川路柳虹の息子でバレエ演出家の川路 明(かわじ あきら、1925年 - 1995年)。
経歴=
本名は松尾 花子といい、1918年9月に渋谷区で生まれた。
父親の仕事の関係で4歳のときに松山市に移った。
本人は学校の勉強に興味はなかったというが、スポーツや運動は大好きで、四国の自然の中で兄たちと野山を駆け巡り、川遊びを楽しみ、小学校には1里の山道を歩んで通う生活を続け、体が鍛えられた。
10歳のときに父を亡くし、亡父の故郷である岡山に母と5人の兄弟とともに引っ越したが、松尾の母は東京育ちだったため岡山の暮らしになじめず、何回か引っ越しをした末に1931年に東京に戻った。
東京に戻った後、大妻学院の夜学に入学した。
母は勉強よりも体を動かすことが好きな彼女の性格などを考慮し、1933年に開校したばかりの松竹少女歌劇学校の受験を勧めた。
当時の松竹少女歌劇は、「ターキー」の愛称で親しまれた水の江瀧子が国民的スターとして活躍する全盛期であったが、松尾は松竹歌劇団の舞台は観たこともなかった。
松竹少女歌劇学校の入学試験は、定員50人の生 ……
松尾明美さんが亡くなってから、11年と108日が経ちました。(4126日)