中庸助 氏(なかようすけ)
声優[日本]
(旧名義・中庸介)
2023年 10月20日 死去享年94歳
中 庸助(なか ようすけ、1930年〈昭和5年〉3月30日 - 2023年〈令和5年〉10月20日)は、日本の俳優・声優。
旧芸名:中 庸介(読み同じ)。
千葉県出身。
来歴
千葉県立千葉第一高等学校卒業。
1953年に千葉市民劇場に参加。
当初は物書きになりたかったが、元来が怠け者なため、「演劇の世界で戯曲を書いてみよう」ということにもならずに、そのままなんとなく役者の世界に踏み込んだ、という感じだったという。
新劇ブームの中上京し、演劇雑誌『悲劇喜劇』(早川書房刊)の西沢揚太郎編集長からいくつか新劇系の劇団を紹介された。
どの劇団にするか決めかねていたところ、「劇団炎座」が役者を探していると聞き、「そのままホイホイと」軽い気持ちでこれに参加したという。
1956年に炎座に入団後、1958年に劇団未来劇場に参加し、1961年に劇団造形に参加を経て、劇団東芸に入団し、舞台で過ごす。
当時は劇団俳優に対する親や世間の風当たりは厳しく、アパートを借りるのも一苦労で、生活は厳しかったという。
このなか、『ダイヤル110番』(日本テレビ)や『事件記者』(NHK)、『七人の刑事』(TBS)といったテレビドラマの端役をこなすが、収入は増えず、アルバイトをしながらの舞台活動を続ける毎日だった。
やがて海外ドラマのアテレコの仕事が舞い込むようになった。
当時のギャランティは通常レートの70%だったが、作品数が多く、ようやく生活が安定するようになったとい ……
中庸助さんが亡くなってから、1年と33日が経ちました。(398日)