津原泰水 氏(つはらやすみ)
作家[日本]
2022年 10月2日 死去病気享年59歳
津原泰水と名義を変えてのちは主に、幻想小説、怪奇・ホラー小説、SF、ミステリなどの執筆活動を行っていた。
少年時代よりロック音楽に傾倒しており、近年でも大学時代から続けるアマチュアバンド「ラヂオデパート」のボーカル、各種弦楽器、作詞作曲担当としてライブハウスに出演している。
著作においても音楽が重要なモチーフとして用いられることが多い。
アメリカの作家ジョナサン・キャロルを敬愛しており、彼の短篇集である創元推理文庫版『パニックの手』に解説を寄せている。
2016年、未訳作品の翻訳について許諾を得たと発言しているが、出版が実現することはなかった。
2020年度、法政大学大学院客員教授として、人文科学研究科・日本文学専攻「作家特殊研究」を担当した。
作品の特徴=
ジャンルは怪奇小説、SF小説、推理小説、青春小説、恋愛小説と多岐に亘る。
本人はしばしば「すべて広義の幻想小説である」と発言している。
文体は作品ごとに使い分けられ、改行の多い少女の一人称から、版面率の極めて高い三人称までまちまちである。
その振れ幅は『綺譚集』などの短篇集において顕著に見られる。
雰囲気もコメディからエログロまで幅があり、「白津原」「黒津原」と分類されることがある。
文章表現に定評がある。
小説家としてのデビュー前から文章を評価されてきたことは本人もしばしば発言しており、その評価に立脚して意識的にさまざまな文章表 ……
津原泰水さんが亡くなってから、2年と50日が経ちました。(781日)