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北村四郎 氏(きたむらしろう)

植物学者[日本]

2002年 3月21日 死去享年97歳

北村 四郎(きたむら しろう、1906年9月22日 - 2002年3月21日)は、日本の植物学者。
キク科植物研究の第一人者とされる。
昭和天皇の植物学研究の相談役としても活躍し、北村の葬儀の際には、天皇明仁・皇后から白いキクの花が下賜された。
京都大学名誉教授。
概要[編集] 1906年に生まれる。
高等学校時代にはフランス文化に関心を深めた。
京都帝国大学理学部の植物学教室に進学し、小泉源一助教授に師事した。
卒業論文の題目は「アザミ属の研究」であった。
次いでキク科植物の分類について研究した。
1945年に京都大学教授に就任してからも、キク科植物分類の整理を続け、第二次世界大戦による中断を挟みながらも20年がかりでまとめた。
その業績は京都大学紀要に掲載された。
戦時中には、有用植物の研究も行っていた。
また河口慧海らによるヒマラヤでの植物標本を基に、日本人で初めてヒマラヤの植物の研究に着手した。
そのほかに、自らアフガニスタンやパキスタンに赴き、現地の植物についての研究を進めた。
1950年ごろから20年以上かけて、京都大学所蔵の標本などを基に植物図鑑の編集を始め、村田源ほかと共に『原色日本植物図鑑』全5巻を刊行した。
また地域環境保全に関する調査研究にも指導的役割を果たした。
教授職を定年退職してからも大学に顔を出し、80歳近くまで研究を続けていた。
その蔵書と植物標本は京都大学総合博物館に収蔵されている。
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関連作品

北村四郎さんが亡くなってから、22年と128日が経ちました。(8164日)

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