渡辺力 氏(わたなべりき)
工業デザイナー[日本]
2013年 1月8日 死去心不全享年103歳

渡辺 力(わたなべ りき、1911年7月17日[1] - 2013年1月8日)は、日本の昭和時代を代表するプロダクトデザイナー。
「インテリア・デザインの開拓者」[2]、「ジャパニーズデザインのパイオニア」[3]と呼ばれる。
「デザイン」という言葉がまだ日本に存在しなかった戦前の1930年代後半から活動し[4]、戦後間もない頃には剣持勇・柳宗理らと共に日本におけるモダン・デザインの礎を創った[5]。
人物=
建築評論家の宮内嘉久の評によれば、渡辺力の作風は、ミース・ファン・デル・ローエの「レス・イズ・モア」(簡素は豊か)を体現するような「密度の高い簡潔さ」を基礎としており、しかも退屈さに陥らずに、気品や香気が漂っているという[6]。
宮内は、モダン・デザインを日本で確立した代表的な人物を挙げるとすれば、渡辺力・剣持勇・柳宗理の3人であろうとしている[7]。
宮内は渡辺のアカデミックな要素も高く評価しているが、渡辺本人は自身は職人型であると主張している[8]。
川添康子によれば、渡辺は訥々とした語り口の人物で、素朴な人柄であったという[9]。
躁鬱な傾向のある剣持勇とは性格は正反対ではあるが、そのために逆に仲が良かったと渡辺本人は回顧している[10]。
東京高等工芸学校(後の千葉大学工学部)では建築学研究者の野村茂治に敬愛をもって師事し、ジードルング・バウハウス・ウィーン工房などのドイツ・オーストリアの建築学や、ロシアの革命家・芸術評論家のアナト ……
渡辺力さんが亡くなってから、12年と174日が経ちました。(4557日)