アイラ・レムセンIra Remsen
化学者[アメリカ]
(人工甘味料のサッカリンを発明)
1927年 3月4日 死去享年82歳
アイラ・レムセン(Ira Remsen, 1846年2月10日 - 1927年3月4日)はアメリカ合衆国の化学者で、コンスタンチン・ファールバーグとともに人工甘味料のサッカリンを発明した。
ジョンズ・ホプキンス大学第2代学長である。
経歴=
ニューヨークで生まれ、1867年にコロンビア大学で医学博士となった。
その後、ドイツに留学して化学を学び、1870年にゲッティンゲン大学で博士号を得た。
1875年、テュービンゲン大学で純粋化学を研究した後、アメリカに戻ってウィリアムズ大学の教授になり、Theoretical Chemistry を著した。
この本がダニエル・コイト・ギルマンの目に留まり、ジョンズ・ホプキンス大学に招かれて化学部門を設立した。
1879年には米国化学会誌を創刊し、35年間に渡って編集を務めた。
1879年、彼は偶然にも自身のキャリアで最大の発見をした。
コールタールの誘導体について何日も研究室で研究を行った後、食事でロールパンを食べている時、彼はロールパンを最初は甘いと思っていたが、そのうち苦く感じるようになった。
妻は同じロールパンに味の異常を感じなかったため、レムセンは自分の指を舐めてみると、この苦い味の物質は研究室の化学薬品に由来していることに気づいた。
翌日、彼は研究室で前日扱った物質の味を確かめ、前夜苦い味がしたのはo-トルエンスルホンアミドの酸化物であったことを突き止めた。
彼はこの物質をサッカリンと名づけ、共同研究者のコンスタンチン・ファ ……
アイラ・レムセンが亡くなってから、97年と263日が経過しました。(35692日)