方励之 氏(ほうれいし)
天文学者、民主化運動家[中国]
2012年 4月6日 死去享年76歳
方励之(ほう れいし、1936年〈民国25年〉2月12日 - 2012年4月6日)は、中華人民共和国の天体物理学者、民主化運動家。
生涯=
1936年2月12日生まれ。
12歳ごろより、中国共産党の青年組織に加盟していた。
1952年、北京大学物理系学科に入学する。
1955年には、中国共産党の党員になる。
大学卒業後、中国科学院物理研究所に就職する。
1956年、政権批判が比較的自由に行われた百家争鳴運動に共鳴し、「科学と民主主義精神」の不足を訴える内容の手紙を、中国共産党に出す。
直後、「反右派闘争」により、一旦、方励之は中国共産党を除名となる。
1958年、設立される中国科学技術大学の教員となる。
文化大革命の際、1年ほど投獄されている。
のち、名誉回復し、中国共産党の党籍を復帰する。
「相對論天體物理的基本概念」(相対論天体物理の基本概念)などの学術書を出版する。
1981年には、京都大学基礎物理研究所の客員研究員を4ヶ月ほど務める。
1984年9月17日、中国科学技術大学の第一副学長に就任する。
就任の挨拶では、「思想の自由をこの大学の運営方針のひとつとすべく提言したい」との発言があった。
1986年12月29日、安徽省合肥市の人民代表選挙で、最高得票数で、当選を果たす。
中国の民主化運動指導者らしい存在として、中国共産党幹部が注目する。
翌日の12月30日には、鄧小平が自ら党員除名の指示を下す。
その直後の1987年1月12日、中国科学技術大学第一副学長 ……
方励之さんが亡くなってから、12年と229日が経ちました。(4612日)