田淵安一 氏(たぶちやすかず)
画家[日本]
2009年 11月24日 死去享年89歳
田淵 安一(たぶち やすかず、1921年5月20日 - 2009年11月24日)は、福岡県小倉市(現・北九州市)出身の抽象画家。
経歴=
1921年に福岡県小倉市(現・北九州市)に生まれ、母親の影響で幼少時からオーブリー・ビアズリーやラファエル前派などに親しんだ。
1941年に第三高等学校(現・京都大学)文科丙類に入学。
中学時代から絵画制作を行っており、三高在学中の1942年と1943年には京都市美術展に入選している。
1943年には学徒動員で日本国海軍に入隊し、米子海軍航空基地で太平洋戦争終戦を迎えた。
終戦直後の1945年には東京大学文学部美術史学科に入学して猪熊弦一郎に師事し、1948年には東京大学大学院に進学した。
ウジェーヌ・ドラクロワ以降のフランス美術を研究、新制作派協会展に作品を出品し続け、新制作派協会展では1947年の第11回と1949年の第13回で入選、第13回では岡田賞を受賞している。
1951年には金山康喜、関口俊吾とともにフランスに渡り、私費留学生としてソルボンヌ大学に在籍。
最初の2年間は作品制作よりもヨーロッパ各地を旅行することに熱心だった。
フランスで活動していた佐野繁次郎、岡本太郎、菅井汲、今井俊満らと交友し、前衛芸術運動コブラのジャン・ミシェル・アトラン(フランス語版)などの抽象画家を知った。
渡仏当初は具象的な作品を制作していたが、やがて当時のヨーロッパ画壇で主流だった抽象表現主義の作風に変化した。
1954年にデンマーク・コペ ……
田淵安一さんが亡くなってから、14年と362日が経ちました。(5476日)