安藤信正(あんどうのぶまさ)
磐城平藩主[日本]
1871年 11月20日 死去享年52歳

安藤 信正(あんどう のぶまさ)は、陸奥磐城平藩の第5代藩主。
安藤家第10代。
幕末に若年寄、次いで老中を務めた。
磐城平藩第4代藩主安藤信由の長男。
母は大河内松平信明の娘。
幼名は欽之進、後に欽之介。
元服時の初名は信睦(のぶゆき)、老中在職中に信行(のぶゆき)、さらに信正へ改名している。
生涯 家督相続 文政2年(1819年)11月25日、安藤信由の嫡男として磐城平藩江戸藩邸で生まれる。
天保6年(1835年)3月15日、将軍・徳川家斉に御目見する。
同年12月16日、従五位下伊勢守に叙任する。
後に長門守、対馬守と改める。
弘化4年(1847年)8月2日、父の死により家督を継ぐ。
弘化5年(1848年)1月23日、奏者番に就任する。
老中在任期 安政5年(1858年)8月2日、寺社奉行加役を経て、大老・井伊直弼の下で若年寄となる。
安政7年(1860年)には老中となるが、直後の桜田門外の変で直弼が暗殺される。
信正は事態を収拾した後、直弼に罷免されていた久世広周を老中に再任させ、以後この2人が幕政を事実上取り仕切る最高権力者となった(久世・安藤政権)。
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あんどうのぶまさ [生]文政2(1819).11.25.江戸[没]明治4(1871).10.東京幕末の老中。平藩5万石の領主。対馬守。寺社奉行を経て万延1(1860)年正月,老中となる。大老井伊直弼の死後,老中久世(くぜ)広周とともに内外の難局処理にあたる。特に開市開港問題では,その困難なことを列国側に説得して延期に成功し,また万難を排して遣外使節の派遣を決定した。また国内政局の安定をはかるため,皇女和宮降嫁を促進しようとして攘夷派の非難を受け,文久2(62)年1月,坂下門で水戸浪士に襲撃され,負傷して老中を辞職(→坂下門外の変)。2万石減封のうえ永蟄居。戊辰戦争に際しては官軍に抵抗,謹慎処分を受けた。 (引用元 コトバンク)