相倉久人 氏(あいくらひさと)
音楽評論家[日本]
2015年 7月8日 死去胃がん享年85歳
相倉 久人 (あいくら ひさと、1931年12月8日 - 2015年7月8日)は、東京府出身の音楽評論家、ジャズ司会者。
概略=
サウンド自体の評論ではなく、演奏者と聴衆の関係性、あるいはある音楽がその時代に生まれた意味合いを社会的なデータと絡めながら論じるなど、一種の社会論的な評論をするのが特徴。
2007年に出版した『新書で入門 ジャズの歴史』では、自分がジャズから離れた(後述)後の時代のジャズをポスト・モダンの一言で片付ける荒業を見せた。
経歴=
東京大森・馬込(現・東京都大田区)生まれ。
東京陸軍幼年学校在学中に終戦を迎える。
第49期生で同期に西村京太郎。
東京大学(文学部美学美術史学科、のちに中退)在学中からジャズ喫茶「コンボ」に入り浸り、ジャズ評論を書き始め、『ミュージック・ライフ』誌でデビュー。
1959年に本格化に執筆活動に入り、主に『スイングジャーナル』誌に執筆。
ジョン・コルトレーンに関する評論や、ジャズ革命論などで人気を博す。
1962-3年に久保田二郎の執筆姿勢をめぐり同誌と喧嘩。
のちに同誌が武田和命のバッシングをした際(1967年)に、相倉をまわりくどく誹謗中傷したことから、同誌とは完全に縁が切れることになった。
1963年頃から「銀巴里」、「ジャズギャラリー8」、「新宿ピット・イン」、「ジハンナ」などで司会をつとめながら、若手ミュージシャンの理論的な面での育成に当たる。
特に山下洋輔との交流が深く、山 ……
相倉久人さんが亡くなってから、9年と137日が経ちました。(3424日)