グサン・マルトハルトノ 氏Gesang Martohartono
作曲家[インドネシア]
(「ブンガワン・ソロ」作曲)
2010年 5月20日 死去享年94歳
グサン・マルトハルトノ(Gesang Martohartono、1917年10月1日 - 2010年5月20日)は、ジャワ島中部出身のインドネシアのシンガーソングライター。
インドネシア全国のみならず、日本やアジア各地、その他の地域でも知られる楽曲「ブンガワン・ソロ (Bengawan Solo)」の作曲者である。
この曲は、ジャワの音楽のスタイルのひとつであるクロンチョンとほぼ同義といってよいほど、その代表曲となっている。
マルトハルトノは、もっぱら名だけのグサン (Gesang) として知られていた。
経歴=
グサンは、インドネシアのスラカルタ(別名:ソロ Solo)に生まれた。
父はバティック(ろうけつ染めの布地)を扱う仕事をしていたが、グサンがまだ十代のころに破産し、一家は貧困の淵に沈んだ。
グサンは、十代から友人たちとバンドを組んで演奏活動をした。
音楽は独学で、記譜法は身につけないままであったが、楽曲を作り、地元でおこなわれる結婚式やその他の公的行事の場などで歌い、自らと家族の生計を支えた。
作曲した曲は、楽譜ではなく、竹笛の音階を数字で記すという方法で記録していた。
第二次世界大戦中、オランダ領東インドを日本が占領していた1940年、23歳の貧しいミュージシャンだったグサンは、竹笛を使って「ブンガワン・ソロ」を作曲したが、それはジャワ独特のコード進行と西洋化されたボーカルのスタイルや楽器の編成、旋律を結びつけた地元の音楽伝統であるクロンチョンというポピュラ ……
グサン・マルトハルトノさんが亡くなってから、14年と185日が経ちました。(5299日)