ブルーノ・ラトゥール 氏Bruno Latour
哲学者、社会学者[フランス]
2022年 10月9日 死去享年76歳
ブルーノ・ラトゥール (Bruno Latour、1947年6月22日 - 2022年10月9日) は、フランスの哲学者・人類学者・社会学者。
専門は、科学社会学、科学人類学。
アクターネットワーク理論(Actor–network-theory、ANT)に代表される独自の科学社会学の構想によって知られる。
パリ国立高等鉱業学校での教授経験を経て、2006年からパリ政治学院教授。
翌2007年から同学院の副学長を務める。
なお、ブルーノという表記は英語圏でのBrunoの発音に忠実なものだが、フランス語での発音に忠実な日本語表記はブリュノ・ラトゥールである。
人物=
1947年、フランス・コート=ドール県のボーヌに生まれる。
ミシェル・セールの影響を受けて哲学のアグレジェとなった後、人類学に興味をもち、コートジボワールでフィールドワークを行う。
その後、民族誌的記述を応用して実験室内の科学者について記述する科学社会学的実践に取り組み、1979年、スティーヴ・ウルガーとの共著『実験室の生活――科学的事実の社会的構成』を発表。
科学社会学において当初社会構築主義の立場に立っていたとされるが、1980年後半ごろからアクターネットワーク理論へ移行した。
アクターネットワーク理論は、人とモノを同位のアクター(アクタン)と位置づけ、その相互連関によって事象を記述しようとする社会科学理論である。
今日まで、ミシェル・カロンやジョン・ローなどとともに理論的洗練に取り組んでいる。
2007年には、タイムズ ……
ブルーノ・ラトゥールさんが亡くなってから、2年と43日が経ちました。(774日)