宮川ひろ 氏(みやかわひろ)
児童文学作家[日本]
2018年 12月29日 死去老衰享年96歳
宮川 ひろ(みやかわ ひろ、1923年3月15日 - 2018年12月29日)は、日本の児童文学作家。
群馬県出身。
金華学園教員養成所卒業。
長男は児童文学研究者の宮川健郎。
経歴=
群馬県女子師範学校に進学するが病気のため中退を余儀なくされる。
東京の金華学園教員養成所を卒業後、公立小学校教員(地方公務員)となる。
この時期には学童集団疎開にもかかわった。
坪田譲治の講演を聴いたことで文学を志し、1965年に日本児童文学者協会が開講した「新日本童話教室」に参加。
同人誌『どうわ教室』をあまんきみこらと創刊したほか、雑誌『びわの実学校』に作品を投稿した。
この時期には今西祐行の指導を受けていた。
1969年、『るすばん先生』でデビュー。
小学校教員時代には産休補助教員を務めた経験があり、『るすばん先生』は産休補助教員を題材とした作品である。
2018年12月29日、老衰のため死去。
作風=
学校や家庭など、日常の風景の中で子どもが大人と接し、お互いが時に相手を支えながら成長していくと評されている。
古田足日は「現代のおとなの文学には、日常生活のこまごまとした悩みをどうとらえるかという読者の要求に応えていない広大な空白があり、その空白の一部を宮川作品や他の児童文学作品が埋めている」と記した。
著書=
1970年代以前=
るすばん先生 ポプラ社、1969年 のち文庫
りんごひろいきょうそう 小峰書店、1970年
木のぼり公園 あかね書房、1970年
……
宮川ひろさんが亡くなってから、5年と344日が経ちました。(2170日)