リーゼ・マイトナーLise Meitner
物理学者[オーストリア→スウェーデン]
1968年 10月27日 死去享年91歳
リーゼ・マイトナー(Lise Meitner、1878年11月7日 - 1968年10月27日)は、オーストリア出身の物理学者である。
放射線、核物理学の分野を研究した。
核分裂の発見などに大きく貢献したほか、新元素プロトアクチニウムの発見などの業績がある。
「核分裂」という言葉を最初に使用した人物。
1907年から1938年までドイツのベルリンで研究したが、ナチスから亡命し、その後は主にスウェーデンのストックホルムで研究活動を続けた。
来歴=
生い立ち=
1878年11月7日、ウィーンのユダヤ系の家庭に、父フィリップ、母ヘートヴィヒの三女として生まれた。
フィリップは弁護士、ヘートヴィヒはピアニストであった。
元々はエリーゼと名付けられたが、その後リーゼと短くした。
一家の生活は貧しくはなかったが、マイトナー家は男児3人、女児5人という大家族であったため、裕福でもなかった。
一家はコンサートに出かけたり、演奏を行ったりと、音楽に親しむ生活をおくっていた。
またフィリップは政治にも深くかかわっており、政治家や作家などをしばしば自宅に招き、集会場のように使用していた。
こうした豊かな知的環境で育ったリーゼは、自然科学に興味を持つようになった。
しかし当時は女性の学問への道は閉ざされていた。
リーゼは小学校卒業後に高等小学校に入学し(女性は高等教育を受けることができなかったため、ギムナジウムには入れなかった)、1892年に卒業した。
高等小学校 ……
リーゼ・マイトナーが亡くなってから、56年と25日が経過しました。(20479日)