中鉢正美 氏(ちゅうばちまさよし)
経済学者[日本]
(慶応大学名誉教授)
2013年 7月11日 死去老衰享年94歳
中鉢 正美(ちゅうばち まさよし、1920年12月30日 - 2013年7月11日)は、日本の経済学者、経済心理学研究者、慶應義塾大学名誉教授。
「生活」をキーワードに、心理学・生態学の視点を加えて人間の経済行動を学際的に研究し、「生活構造論」の方法を確立する傍ら、行政の各種諮問委員として幅広くフィールドワークを行い、日本の社会政策、社会保障の充実に寄与した。
元(財)地域開発研究所所長。
第4回今和次郎賞受賞。
経歴=
(「回想・林試の森」(1995)P.203~205より作成)
中鉢不二郎(医師)の長男として東京に生まれる。
祖父は政治家の中鉢美明。
1933年(昭和8年)慶應義塾普通部(旧制)入学、在学中に昆虫や貝類の研究に興味を持ち、生物学を志すが果たせず。
1940年(昭和15年)慶應義塾大学経済学部に進学、翌年から自然科学と経済行為との接点を求めて経済心理学を専攻。
指導教授は藤林敬三。
在学中にヒックスの消費者選択の理論とゲシュタルト心理学(横山松三郎に師事)を研究し、心理学用語の「履歴効果」が人間の経済行動に現れる事に注目する。
1943年(昭和18年)大学院特別研究生。
在籍中に結婚。
1946年(昭和21年)慶應義塾大学経済学部助手、中央労働学園嘱託となるも、直後に長期間病気療養。
1949年(昭和24年)鎌倉に転居(1966年まで居住)、鎌倉アカデミア創立者の三枝博音の知遇を得る。
また美術・建築から「生活学」「考現学」を提唱した今 ……
中鉢正美さんが亡くなってから、11年と133日が経ちました。(4151日)