アンドリュー・サリス 氏Andrew Sarris
映画批評家[アメリカ]
2012年 6月20日 死去享年85歳
アンドリュー・サリス(Andrew Sarris 1928年10月31日 - 2012年6月20日)はアメリカ合衆国の代表的な映画評論家。
とくに「作家主義」を提唱したことで知られ、1960年代から90年代までの英語圏の映画批評においてきわめて大きな影響力を持った。
来歴=
1928年10月31日、ニューヨークのブルックリンで生まれた。
1951年にコロンビア大学を卒業したあと3年間兵役に就くが、その間に映画コラムニストとして執筆を開始している。
1954年に除隊、統計局で短期間勤務したのちパリに赴き、1年にわたって映画関係者と交流を深めた。
このときフランスの映画雑誌『カイエ・デュ・シネマ』で活躍していたトリュフォーやゴダールの知己を得ている。
映画批評家へ=
帰国後、当時の米国で若者に絶大な人気をあつめていた『ヴィレッジ・ヴォイス』誌で映画コラムニストに抜擢され、同誌を舞台に活発な映画批評活動を開始する。
ここでサリスは、とくに主流メディアの映画批評を正面から激しく批判する戦闘的な姿勢で注目されることになった。
とくに1960年に公開された映画『サイコ』評では、当時の主立った新聞・雑誌が「扇情的すぎる」として批判を強めるなか、ヒッチコックによる映像表現の独自性をみとめ傑作として高く評価した。
サリスの挑戦的なコラムで『ヴィレッジ・ヴォイス』誌には読者からの苦情が殺到したが、逆に雑誌の注目が高まると考えた編集部がサリス続投を決定、その後29年間にわたって同 ……
アンドリュー・サリスさんが亡くなってから、12年と154日が経ちました。(4537日)