ジョセフ・ナイ 氏Joseph Nye
国際政治学者[アメリカ]
2025年 5月6日 死去享年89歳

ジョセフ・サミュエル・ナイ・ジュニア(Joseph Samuel Nye Jr.、1937年1月19日 - 2025年5月6日)は、アメリカ合衆国の国際政治学者。
ハーバード大学特別功労教授。
アメリカ民主党政権でしばしば政府高官を務め、ジャパン・ハンドラーとしても知られる。
経歴=
ニュージャージー州サウスオレンジ生まれ。
1958年、プリンストン大学を優等(Summa Cum Laude)で卒業し、ローズ奨学生としてオックスフォード大学エクセター・カレッジで学び、ハーバード大学大学院にて政治学博士の学位を取得。
1964年からハーバード大学で教鞭をとり、1995年から2004年7月までハーバード大学の行政・政治学大学院であるケネディスクールの学長を務めた。
カーター政権で国務副次官(Deputy to the Under Secretary of State、1977年-1979年)、クリントン政権では国家情報会議議長(1993年-1994年)、国防次官補(国際安全保障担当、1994年-1995年)として政策決定に携わる。
1995年2月、国防次官補として通称「ナイ・イニシアティヴ」と呼ばれる「東アジア戦略報告(EASR)」を作成。
東アジアに約10万の在外米軍を維持するなど、冷戦後のアメリカの極東安保構想を示した。
この構想は1997年の日米防衛協力のための指針(いわゆる新ガイドライン)における日米同盟再定義とつながっていき、第一期においてはまとまった東アジア政策を持たず、日米経済関係を巡って緊張しがちだったクリントン政権が再び東アジアへの関与を強め、対日関係を重視 ……
ジョセフ・ナイさんが亡くなってから、3日が経ちました。