富岡多恵子 氏(とみおかたえこ)
詩人、作家[日本]
2023年 4月6日 死去老衰享年89歳
富岡 多惠子(とみおか たえこ、1935年〈昭和10年〉7月28日 - 2023年〈令和5年〉4月8日)は、日本の詩人・小説家・文芸評論家。
日本芸術院会員。
上方お笑い大賞選考委員。
静岡県伊東市在住。
本名は菅多恵子であり、現代美術家の菅木志雄は夫。
来歴・人物=
1935年(昭和10年)大阪府大阪市出身。
大阪府立桜塚高等学校、大阪女子大学文学部英文科卒業。
池田満寿夫と同棲していたことがあり、当初は詩人として出発。
卒業後は高校教師を務めたが、上京して多くの詩集を出し、『物語の明くる日』(1961年)以降は小説に転じた。
多数の詩・小説・評論・エッセイがある。
また映画のシナリオも書いている。
1976年(昭和51年)、坂本龍一作曲によりアルバム「物語のようにふるさとは遠い」を発表している。
フェミニストであり、上野千鶴子、小倉千加子との鼎談『男流文学論』を刊行している。
また、大阪の芸能への傾倒が大きく、秋田實の評伝の執筆などをしている。
2008年に芸術院会員。
2023年4月8日、静岡県伊東市の病院で老衰のため死去。
87歳没。
受賞歴=
1958年、詩集『返礼』で第8回H氏賞受賞
1961年、『物語の明くる日』で第2回室生犀星詩人賞受賞
1969年、映画シナリオ『心中天網島』でシナリオ賞秀作賞受賞(篠田正浩、武満徹との共作)
1973年、小説『植物祭』で第14回田村俊子賞、『冥土の家族』で第13回女流文学賞受賞
1977年、「立切れ」(『当世凡人伝』に所収) ……
富岡多恵子さんが亡くなってから、1年と230日が経ちました。(595日)