レイモンド・デイビス 氏Raymond Davis,Jr.
物理学者[アメリカ]
2006年 5月31日 死去享年93歳
レイモンド・デイビス・ジュニア(Raymond Davis Jr.、1914年10月14日 - 2006年5月31日)は、アメリカ合衆国の化学者、物理学者である。
2002年小柴昌俊とともに「天体物理学への先駆的貢献、特に宇宙ニュートリノの検出」によりノーベル物理学賞を受賞した。
経歴=
ワシントンD.C.生まれ。
1938年にメリーランド大学を卒業した後、1年間ダウ・ケミカルで働き、1942年にイェール大学から物理化学のPh.D.を取得した。
同年に予備士官としてアメリカ陸軍に入隊し、化学兵器の実験に従事した。
1945年に隊した後、モンサントケミカルに入社し、放射化学的手法の研究に取り組んだ。
1948年にはブルックヘブン国立研究所に移籍し、1985年からペンシルベニア大学において教授を務めた。
業績=
デイビスの最大の業績は宇宙線中のニュートリノを定量的に検出したことである。
その方法はブルーノ・ポンテコルボらのアイデアをもとにした化学的なもので、塩素の同位体がニュートリノと反応して発生するアルゴンの同位体を回収し、アルゴンが再び崩壊するのを計数管で計数するものである。
サウスダコタ州の金鉱の地下に巨大な空洞をつくり615トンの四塩化炭素を満たし、平均1日1個程度発生するアルゴンを観測した。
1968年から予備実験を行い、1970年から本観測を行い、太陽からのニュートリノの数が理論予想よりも少ないことを見出し、太陽ニュートリノ問題を提起した。
賞・叙勲など=
コムストック物理学 ……
レイモンド・デイビスさんが亡くなってから、18年と174日が経ちました。(6749日)