田畑忍 氏(たばたしのぶ)
憲法学者[日本]
1994年 3月14日 死去享年93歳
田畑 忍(たばた しのぶ、1902年1月22日 - 1994年3月14日)は、日本の法学者。
専門は憲法。
同志社大学名誉教授。
経歴=
滋賀県甲賀郡石部町で生まれた。
1916年、同志社中学2年に編入学し、山室軍平、賀川豊彦、内村鑑三などの説教に接し、さらに吉野作造の科外講演からも影響を受ける。
1920年、同志社大学予科に入学したが体調を崩して2年間休学する。
1927年、同志社大学法学部政治学科卒業。
同助手を経て1933年、助教授。
在学中当初は中島重に、中島が同志社を去ったのちは佐々木惣一に師事した。
1937年、法学部内の左右両派の対立に巻き込まれて一時同志社を離れたが、翌年復職。
1946年、学長。
1952年に再度学長に就任し、湯浅八郎前総長が打ち出した学内での政治活動禁止公示を撤回した。
1962年、憲法研究所を設立し機関誌『永世中立』を創刊。
1972年、定年退任。
しばしば断食を行って自己の主張を訴えた。
1965年には末川博(立命館大学総長)、鈴木安蔵、大西良慶(清水寺貫主)、羽仁説子らとともに憲法会議結成に参加。
土井たか子元衆議院議長の師としても著名。
土井は、田畑の講演「平和主義と憲法九条」に感銘を受け、同志社大3年次に編入して指導を受けた。
上田勝美龍谷大学元副学長も田畑の門下生である。
牧師・矢部喜好の門下生でもある。
直言タイプの人物であり、大学長時代には学部長や中学・高校長らともたびたび衝突したため、当時の ……
田畑忍さんが亡くなってから、30年と252日が経ちました。(11210日)