范文雀 氏(はんぶんじゃく)
女優[日本]
2002年 11月5日 死去心不全享年55歳
范 文雀(はん ぶんじゃく、1948年〈昭和23年〉4月15日 - 2002年〈平成14年〉11月5日)は、日本の女優。
愛称は文ちゃん。
1970年(昭和45年)に放送されたテレビドラマ『サインはV』をはじめ、多くのテレビドラマや映画に出演した。
来歴
東京都中野区生まれ、広島県広島市育ち。
一男一女の長女。
国籍は台湾であったが、両親も日本育ちであり、中国語はできなかった。
父親は台湾人の音楽家であったが、范が5歳の時に帰国してしまい、残された文雀は母、兄とともに広島市の祖父母宅へ身を寄せることとなった。
祖父母は広島駅前(現在、福屋広島駅前店がある一角)で「胡蝶園」という中華料理店を経営していた。
この店は和食以外は何でも提供しており、深夜まで営業していた。
また、この祖父は実の祖父ではなく、中国の家での使用人が祖母の愛人として同居しているものであり、実質的な家長は祖母であった。
この祖母に溺愛された文雀だけが広島市栄橋の本宅で贅沢に育てられ、母と兄、さらに3年後に帰宅した父はみすぼらしい店の従業員寮の一部屋で暮らすこととなった。
その後、両親は東京に移ったが、祖母が文雀を離さず、15歳で東京に家出するまで広島で過ごした。
文雀は、最後まで祖母には馴染めなかったという。
広島ノートルダム清心中学校を経て、1969年に清泉女子大学英文別科を卒業した。
1970年に上智大学外国語学部比較文化学科中退。
大学在学中の1968年 ……
范文雀さんが亡くなってから、22年と31日が経ちました。(8067日)