森本哲郎 氏(もりもとてつろう)
評論家[日本]
2014年 1月5日 死去虚血性心不全享年90歳
森本 哲郎(もりもと てつろう、1925年〈大正14年〉10月13日 - 2014年〈平成26年〉1月5日)は、日本のジャーナリスト、評論家。
東京新聞記者、朝日新聞記者を経て評論家に転身し、東京女子大学教授なども歴任した。
来歴・人物=
東京府生まれ。
府立十中、府立高等学校を経て、1948年(昭和23年)、東京大学文学部哲学科を卒業。
文学部時代には風刺雑誌『VAN』の編集長を務めた。
大学院に進学し、翌年には在学のまま東京新聞社に入社、社会部記者となる。
1950年(昭和24年)、東京大学大学院文学研究科社会学専攻修士課程を修了。
1953年(昭和28年)、招聘を受けて朝日新聞社に移り、学芸部に籍を置く。
1954年(昭和29年)2月、マリリン・モンローが来日した際には握手を交わした。
朝日新聞で『世界名作の旅』の連載を受け持ち、1967年には内省と文明批評、自然や滅びた文化への詩情を織り込んだユニークな旅行記『文明の旅』を刊行する。
1972年(昭和47年)1月、グアム島で横井庄一が発見された際は現地取材を行う。
この際は自ら手を上げて現地に赴き、「横井元軍曹の隠れ住む穴のあった竹藪から団地のような人家が見える」「人に見つかることを何より恐れて暮らしていた元軍曹は人の気配というもの何より欲していた」とする一景の描写で他紙を圧倒した。
一緒にジャングルに分け入った他社の記者も同じ景色を見ていたが、森本だけがこの場景を記事にした。
旅に関する著作と ……
森本哲郎さんが亡くなってから、11年と86日が経ちました。(4104日)