シャルル・カニャール・ド・ラ・トゥールCharles Cagniard de la Tour
物理学者、化学者[フランス]
1859年 7月5日 死去享年83歳
酵母(こうぼ)またはイースト(英語: yeast)は、広義には生活環の一定期間において栄養体が単細胞性を示す真菌類の総称である。酵母の発見は、アントニ・ファン・レーウェンフックに溯るとされる。彼は手作りの顕微鏡で微生物を最初に発見し、その後も様々な微生物を観察しているが、発酵中のビールを調べてその中に微粒子状のものを見たことを記録している。彼は球形ないし楕円形のもののスケッチを残しており、これが恐らく酵母であろうとされている。その後これがパンなどの発酵の際にも見られることが分かり、これと発酵との関連が論じられ、ルイ・パスツールによって発酵が酵母の生理作用であり、無酸素条件下での呼吸であることが示された。なお、パスツールは酵母の純粋培養を最初に行った事でも知られる。生物としての酵母の研究に関しては、19世紀までにはほとんど進歩が無かった。1825年ころより酵母の研究が行われるようになった。シャルル・カニャール・ド・ラ・トゥール、フリードリヒ・トラウゴット・キュツィング、テオドール・シュワンらは発酵している液を薄めて観察したり、観察中の乾燥を防ぐためにカバーガラスを掛け、周囲をパラフィンで封じる、あるいはホールグラスを使うなどの方法を使い、酵母が出芽によって増殖する単細胞生物であることを示した。
シャルル・カニャール・ド・ラ・トゥールが亡くなってから、165年と120日が経過しました。(60386日)