イヴォンヌ・ロリオ 氏Yvonne Loriod
ピアニスト[フランス]
2010年 5月17日 死去享年87歳
イヴォンヌ・ロリオ(Yvonne Loriod, 1924年1月20日ウイユ - 2010年5月17日サン=ドニ)はフランスのピアニスト、教師。
出自=
作曲家メシアンの後妻。
旧師であり後に夫となったメシアンの作品を中心に、現代音楽の専門家として国際的に著名で、膨大な数の録音を有する。
結婚後も旧姓のままイヴォンヌ・ロリオとして活動したが、メシアンの没後に、その未亡人として「ロリオ=メシアン(Yvonne Loriod-Messiaen)」の二重姓を用いるようになった。
妹のジャンヌ・ロリオはオンド・マルトノ奏者。
経歴=
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を暗譜で弾きこなす神童として将来を嘱望され、パリ音楽院に進みダリユス・ミヨーらに師事。
1943年に、音楽院における初見演奏の課題曲としてメシアンが作曲した《ロンドー》により、ジャン=ミシェル・ダマーズと首席を分け合う。
この頃からメシアンに演奏技巧を着目されるようになり、2台ピアノのための《アーメンの幻影》の初演者として、メシアンから共演相手に選ばれている。
このほかにも1940年代に作曲されたメシアンのピアノ曲は、すべてロリオによって初演された。
またこの時期からメシアンのピアノ書法は、ロリオの超絶技巧に触発されて新たな展開を遂げており、その後の幾多の管弦楽曲や声楽曲のピアノ・パートにロリオの影響力の大きさを認めることが出来る。
メシアンが、ナチス・ドイツ軍の捕囚として捕虜収容所で出会ったギィ・ベル ……
イヴォンヌ・ロリオさんが亡くなってから、14年と188日が経ちました。(5302日)