チカップ美恵子 氏(ちかっぷみえこ)
アイヌ文様刺繍家[日本]
2010年 2月5日 死去急性骨髄性白血病享年63歳
チカップ 美恵子(チカップ みえこ、本名・伊賀 美恵子(いが みえこ)、1948年9月2日 - 2010年2月5日)は、アイヌ文様刺繡家、文筆家。
北海道釧路市出身。
「チカップ」とは、アイヌ語の名詞「cikap」で「鳥」という意味。
人物・生涯=
釧路でアイヌの家族に生まれる。
伯父に、エカシとして有名な山本多助がいる。
幼少期より、母の伊賀ふでより、アイヌ文様刺繡とアイヌ歌舞ウポポを習う。
兄に、アイヌ民族活動家の山本一昭がいる。
少女時代に映画にも出演したことがある。
このときの写真が無断使用された学術書が出版され、「アイヌ民族肖像権裁判」となる。
首都圏で、アニメーション彩色の仕事につく。
その後、1983年に首都圏在住のアイヌの民族団体「アイヌ民族の現在を考えるレラの会」の立ち上げに関わり、アイヌの復権運動に大きく関わるようになる。
その一方、アイヌ文様刺繡家として生計を立て、知名度を上げる。
その後、札幌市に移り住む。
また、1985年のアイヌ民族肖像権裁判でマスメディアに登場する。
1969年に出版された『アイヌ民族誌』(第一法規出版)で、少女時代に映画撮影でとられたアイヌ民族衣装のいでたちの顔つき写真が無断で使われ、見出しに「滅び行く民族」という語句がつけられた。
このことを知ったチカップ美恵子は、そのページの著者の更科源蔵らに抗議する。
満足する謝罪は得られず1985年に札幌地方裁判所に提訴、「アイヌ民 ……
チカップ美恵子さんが亡くなってから、14年と289日が経ちました。(5403日)