水田洋 氏(みずたひろし)
思想史家[日本]
2023年 2月3日 死去老衰享年105歳
水田 洋(みずた ひろし、1919年9月3日 - 2023年2月3日)は、日本の経済学者、社会思想史学者、市民運動家。
名古屋大学名誉教授。
1998年日本学士院会員。
日本における社会思想史研究の代表的人物で、特にアダム・スミス研究では世界的に著名。
水田からの寄付金により名古屋大学では「水田賞」を設置し、人文・社会科学(思想史)の若手研究者を表彰している。
宮本憲一(環境経済学、大阪市立大学名誉教授、日本学士院賞)や、安藤隆穂(思想史家、名古屋大学名誉教授、日本学士院賞)、永井義雄(思想史家、名古屋大学名誉教授、元一橋大学教授)、植村邦彦(思想史家、関西大学教授)らは水田ゼミ出身。
妻は水田珠枝(フェミニズム思想史研究者、名古屋経済大学名誉教授)。
来歴=
東京市(現・東京都港区)生まれ。
港区立青南小学校卒業。
東京府立第一中学校(現・東京都立日比谷高等学校)に進学するも、校風を嫌い、中学4年生で東京商科大学(現・一橋大学)予科に進学、英語は西川正身に習った。
1941年12月、同大学を繰り上げ卒業。
大学では高島善哉ゼミナールに所属。
卒業論文は「生成期国民国家の思想史的研究」。
1942年東亜研究所入所。
戦中は大日本帝国陸軍軍属として帝国陸軍南方軍第16軍(ジャワ軍政監部)調査室で、農村事情の調査を行う。
戦後、日本降伏交渉の通訳として訪れたスラウェシ島で8ヶ月の捕虜生活を経て、1946年母校東京商科大学に特 ……
水田洋さんが亡くなってから、1年と292日が経ちました。(657日)