海部宣男 氏(かいふのりお)
天文学者[日本]
(大型望遠鏡「すばる」を建設)
2019年 4月13日 死去享年77歳
海部 宣男(かいふ のりお、1943年9月21日 - 2019年4月13日)は、日本の天文学者。
専門は、電波天文学・赤外線天文学。
特に星間物質、星と惑星の形成に関する研究。
国立天文台名誉教授。
学位は、理学博士(東京大学・1973年)。
叙従四位、瑞宝中綬章受章。
人物・来歴=
1943年、新潟市出身。
生後8か月から2歳くらいまで佐渡島で過ごしていた。
1998年に日本学士院賞を受賞した。
2012年~2015年国際天文学連合 (IAU) 会長。
叙従四位、瑞宝中綬章受章。
2019年 逝去。
75歳没。
科学上の業績=
1966年、大学院生として赤羽賢治、森本雅樹らによる宇宙電波グループに参加。
わが国初の先端大型望遠鏡である長野県野辺山の口径45m大型電波望遠鏡の設計から建設まで、中心的な役割を果たした。
この際、波長が最も短い電波であるミリ波におよる星間分子スペクトルの天文学的重要性に着目し、45m電波望遠鏡の高精度化を進める一方、超大型音響光学型電波分光計を世界に先駆けて開発した。
完成後はこれらを用いて星間分子雲からの星の形成の観測、また分子科学の研究者と協力して多くの新分子を宇宙で発見するなど、新しい分野であるミリ波の観測・研究で第一線に立った。
この業績により、1987年に森本雅樹とともに仁科記念賞(ミリ波天文学の開拓)、1998年に日本学士院賞(星間物質の研究)を受賞した。
査読付きジャーナルへの欧文論文約120編のほか、国際研究会発表論文50 ……
海部宣男さんが亡くなってから、5年と223日が経ちました。(2049日)