フランチェスコ・ビッソロッティ 氏Francesco Bissolotti
バイオリン製作者[イタリア]
2019年 1月31日 死去享年91歳
フランチェスコ・ビッソロッティ(Francesco Bissolotti,1929年4月2日 - 2019年1月31日)は、現代クレモナを代表するヴァイオリン製作者、またヴァイオリン製作におけるすぐれた指導者でもあり、多数の後進を輩出している。
人物=
1929年4月2日、クレモナ北部の小さな村ソレジーナ(Soresina)に生まれる。
家具職人の叔父の影響で若いうちから木工を始める。
1940年代に近郊のカステッレオーネ(Castelleone)の中心地に転居し、著名な彫刻家であり飾り物職人ジーノ・ロッタ(Gino Lotta)に弟子入りする。
さらに音楽への強い情熱により腕利きのアマチュア・ヴァイオリニストとなる。
独習でヴァイオリンを製作したのち、1957年にクレモナ国際弦楽器製作学校に入学。
入学後数ヶ月間ピーター・タター(Peter Tatar)が教師を務めた。
その後かの有名なガエターノの息子でありパルマ出身のピエトロ・ズガラボット(Pietro sgarabotto)が教壇に立った。
同氏は製作技法に従来指導してきた方法とは違った新技術を導入した。
中でも意義深かったのは内型(Forma interna)とア・カッサキウーザ(a cassa chiusa)と呼ばれる、楽器の最後の組み立て作業の後にアウトラインを仕上げパーフリングを施す(いずれの技法もクレモナの古典的方式に由来する)を取り入れた事であった。
ガエターノの楽器の多くをビッソロッティが修理、点検していた事もあり、当初のビッソロッティの作風はズガラボットの影響を強く受けていた。
1960年代初頭に ……
フランチェスコ・ビッソロッティさんが亡くなってから、5年と295日が経ちました。(2121日)