ムハンマド・ナギーブ 氏Muhammad Naguib
軍人、政治家、大統領[エジプト]
1984年 8月29日 死去享年84歳
ムハンマド・ナギーブ(アラビア語: محمد نجيب, ラテン文字表記: Muhammad Naguib, 1901年2月20日 - 1984年8月29日)は、エジプトの軍人、政治家。
1952年のクーデターでエジプト王国第34代首相となり、翌年の共和政移行によって初代エジプト共和国大統領に就任した。
姓については、正則アラビア語(フスハー)に従えばナジーブという日本語表記が発音に忠実であるが、エジプト方言の発音方式に従ってナギーブと称される。
また、ナギブと表記されることもある。
宗派はスンナ派。
来歴=
青年期=
ナギーブと弟アリ
1901年、イギリスとエジプトの共同統治下にあったスーダン(英埃領スーダン)において、エジプト軍のスーダン駐在員ユーセフ・ナギーブの息子として生まれた。
幼少期をハルツームで過ごしたが、イギリスによる植民地支配を批判していたため、イギリス人家庭教師に鞭打ちの罰を受けることがあった。
ナギーブはナポレオン・ボナパルトを模範としていたが、間もなくムスタファ・カーミル・パシャを敬愛するようになり、暫くするとサアド・ザグルールを模範とするようになった。
1916年に父親が死去したのに伴い、エジプトの首都カイロに移住した。
青年期は翻訳家を目指して語学に精を出したが、政治学・法学に転向後、1917年4月に陸軍士官学校に入隊したため博士号は取得しなかった。
しかし、入隊後も語学を学び、イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語を習得し ……
ムハンマド・ナギーブが亡くなってから、40年と84日が経過しました。(14694日)