川西政明 氏(かわにしまさあき)
文芸評論家[日本]
2016年 8月26日 死去急性心筋梗塞享年76歳
川西 政明(かわにし まさあき、1941年8月5日 - 2016年8月26日)は、日本の文芸評論家。
日本文芸家協会、日中文化交流協会会員。
来歴・人物=
大阪府大阪市生まれ。
広島県尾道市出身。
1965年、中央大学商学部卒業後、河出書房新社へ入社し、文芸編集者生活時代には『高橋和巳作品集』、『埴谷雄高作品集』などを編集、渡辺淳一の担当だった。
1972年に退社後、文芸評論活動に専念。
戦後派文学や新日本文学会で活動した作家に関する論考が多い。
1997年『わが幻の国』で第25回平林たい子文学賞受賞。
2006年に『武田泰淳伝』で第17回伊藤整文学賞(評論部門)を受賞。
著作=
『不果志の運命、あるいは高橋和巳についての断片的な考察』(講談社、1974年)
『大江健三郎論 未成の夢』(講談社、1979年)
『一つの運命-原民喜』(講談社、1980年)
『評伝高橋和巳』(講談社、1981年/講談社文芸文庫(増訂版)、1995年)
『本を読む 同時代の作家に関する十四章』(集英社、1982年)
『孤客 船山馨の人と文学』(北海道新聞社、1982年)
『遙かなる美の国 泰淳論』(福武書店、1987年)
『私の変幻』(福武書店、1991年)
『リラ冷え伝説-渡辺淳一の世界』(集英社、1993年)
『渡辺淳一の世界』(集英社文庫、1997年)。
増訂版
『評伝 渡辺淳一』(集英社文庫、2015年)。
決定版
『「死霊」から「キッチン」へ-日本文学の戦後50年』(講談社現代新書、1995年)
『謎解き「死霊」論』(河出書房新社 ……
川西政明さんが亡くなってから、8年と100日が経ちました。(3022日)