色川大吉 氏(いろかわだいきち)
歴史学者[日本]
(東京経済大学名誉教授、日本近代史・民衆思想史)
2021年 9月7日 死去老衰享年97歳
色川 大吉(いろかわ だいきち、1925年〈大正14年〉7月23日 - 2021年〈令和3年〉9月7日)は、日本の歴史家。
東京経済大学名誉教授。
専門は日本近代史、民衆思想史。
経歴=
千葉県佐原市(現、香取市)生まれ。
家業は運送業。
旧制第二高等学校(仙台市)から東京帝国大学文学部に進学するも、太平洋戦争の学徒出陣で海軍航空隊へ入隊する。
終戦に伴い復員すると、靴磨き、論文の下請け、農業などを行いつつ、1948年(昭和23年)に、前年9月に東京帝国大学から改称した東京大学を卒業。
ヴ・ナロード(人民の中へ)を目指して栃木県の中学校教員となるが、1年で挫折する。
その後は上京し、日本共産党に入党し民主商工会の書記となる。
1949年、渋谷駅前で反占領軍演説を行い逮捕されたが、すぐ釈放され日本の独立まで地下に潜行する。
1951年(昭和26年)に民主主義演劇運動の「新演劇研究所」を三木順一の名で設立する。
また、1954年から服部之総が創設した日本近代史研究会の若手メンバーとなる。
北村透谷、石坂公歴、困民党などの運動を研究し、1960年に論文「困民党と自由党」を、1961年に論文「自由民権運動の地下水を汲むもの 透谷と公歴」を発表する。
これが後に「民衆史」という学問領域が生まれるきっかけになった。
のち東京経済大学講師・助教授を経て、1967年に教授となる。
1996年(平成8年)に同大学を定年退職すると名誉教授になった。
1970年(昭和45年)に ……
色川大吉さんが亡くなってから、3年と75日が経ちました。(1171日)