三崎千恵子 氏(みさきちえこ)
女優[日本]
2012年 2月13日 死去老衰享年93歳
三﨑 千恵子(みさき ちえこ、本名:宮阪 トシ、旧姓:榊原、1920年(大正9年)9月5日 ‐ 2012年(平成24年)2月13日)は、東京府北豊島郡西巣鴨町(現:東京都豊島区)出身の女優。
東洋高等女学校卒業。
夫は宮阪将嘉(1997年に死別)。
来歴・人物=
家業は青果問屋であった。
東洋高等女学校卒業後、白木屋(現在の東急百貨店)に入社。
そこのコーラス部に入ったことがきっかけで、1939年に松竹演芸部に歌手として所属。
その後、ムーランルージュなどを経て、1954年に劇団民藝へ入団(新藤兼人監督の『どぶ』でスクリーンデビューも果たす)。
1967年に劇団を退団。
1969年から始まった『男はつらいよ』シリーズに車寅次郎のおばちゃん・車つね役として計49作で起用され、これが当たり役となる。
以降、松竹映画を支えるバイプレイヤーとして活躍。
テレビドラマでは『パパと呼ばないで』(井上時枝役)などで親しまれたほか、橋田壽賀子・石井ふく子両氏が関係する作品にも出演していた。
森光子とは同い年で、山岡久乃とは親交があり「一緒に老人ホームに入らないか」との誘いを受けたほどの仲だった。
普段から着物を愛用しており、着付け教室を開設していた。
晩年は自宅のあった神奈川県鎌倉市の高齢者施設に居を移し、2011年の映画『ムーランルージュの青春』に車椅子姿
で出演。
これが生涯最期の仕事となった。
2012年2月13日午後7時15分、老衰により鎌倉市内の ……
映画「男はつらいよ」の「おばちゃん」役で知られた女優の三崎千恵子(みさき・ちえこ、本名宮阪トシ=みやさか・とし)さんが13日午後7時15分、老衰のため神奈川県鎌倉市の病院で死去した。90歳だった。東京都出身。葬儀は近親者のみで行う。喪主は長女柴順子(しば・じゅんこ)さん。 劇団民芸などを経てフリーに。渥美清さん主演の「男はつらいよ」シリーズ全48作で、口やかましいが心優しく主人公の車寅次郎を見守るおば役を好演した。他にも「銀座の恋の物語」「霧の旗」「同胞」「ガラスのうさぎ」など多彩なジャンルの映画作品に出演。演劇やテレビでも活躍し、代表作に舞台「アンネの日記」、ドラマ「パパと呼ばないで」など。昨年公開されたドキュメンタリー映画「ムーランルージュの青春」が最後の出演作となった。
三崎千恵子さんが亡くなってから、12年と297日が経ちました。(4680日)