甲斐信枝 氏(かいのぶえ)
絵本作家[日本]
2023年 11月30日 死去老衰享年94歳
甲斐 信枝(かい のぶえ、1930年10月3日- 2023年11月30日)は、日本の絵本作家。
広島県出身。
京都府京都市右京区在住。
経歴=
広島県の田畑が広がる農村地帯で、姉と弟三人とともに育った。
広島県立高等女学校(府中高等女学校とも)3年のころから、疎開してきていた清水良雄(光風会会員、童話雑誌「赤い鳥」の画家)に師事する。
清水の没後上京し、慶応義塾大学精神神経科に教授秘書として勤めていたが、やがて画家になることを決意する。
帯の絵付けや、子どもに絵を教える仕事などさまざまなアルバイトをしながら、鈴木寿雄に童画を学んだ。
1970年に紙芝居『もんしろちょうとからすあげは』(童心社)を出版し、以後、身近な自然を題材にした科学絵本を手掛ける。
絵本作家として「対象物への興味と愛情から対象に近づき、相手から受けた驚きや感動を、絵と言葉とによってお子さんに伝える」姿勢を大切にし、福音館書店から最初に出版する絵本のテーマとして、自身が幼少時から親しみ関心を持ってきた雑草を選び、1972年に『ざっそう』を刊行した。
また、『こがねぐも』では、蜘蛛の専門家である八木沼健夫の助言を受けながら自宅でコガネグモを飼育し、刺身を与えるなどしながら生態を観察した経験を絵本にした。
1979年の春から5年にわたって比叡山の麓に畑跡を借り、観察を続けて描いた『雑草のくらし-あき地の五年間-』で第8回絵本にっぽん賞(1985年)、第17回講談 ……
甲斐信枝さんが亡くなってから、357日が経ちました。