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太田静六 氏(おおたせいろく)

建築史学者[日本]

(九州大学名誉教授)

2009年 10月8日 死去心筋梗塞享年99歳

太田 静六(おおた せいろく、1911年4月16日 - 2009年10月8日)は、日本の建築史学者。
九州大学名誉教授。
東京府生まれ。
経歴= 1935年早稲田大学理工学部卒業。
1957年「平安、鎌倉時代における住宅建築史の研究」で早大工学博士。
東京帝室博物館研究員、九州大学工学部教授、1977年定年退官、名誉教授、早稲田大学文学部客員教授、1983年退任。
87年春、勲三等瑞宝章受勲。
1988年『寝殿造の研究』で角川源義賞受賞。
2009年、心筋梗塞のためサイパンの三男宅で死去。
98歳没。
正規寝殿造論= 『家屋雑考』ベースの寝殿造を学び、それを乗り越えて寝殿造の研究大きく発展させたのが太田静六である。
特に「東三条殿の研究」、「堀河殿の考察」、「鳥羽殿の考察」については現在も評価は高い。
太田静六は平安文化興隆期の延喜時代(901-923)、おおよそ醍醐天皇の頃には寝殿造は完成しており、これが天暦時代(947-957)から村上天皇の頃に「極盛期」に入ったとし、その好例を藤原師輔の東一条院とする。
東一条院では東西両対に北対、東西両門から西中門までが確認される。
太田静六はその完成された寝殿造の形式を「正規寝殿造」あるいは「整規寝殿造」と呼び、寝殿造の歴史をその「正規寝殿造」が変形し崩れ去っていく過程として説明する。
その「正規寝殿造」とは『宇津保物語』にある次ぎの様な姿である。
寝殿を中心として東西に両対、北方に北対を構えて御殿関係の中枢と ……

太田静六さんが亡くなってから、15年と44日が経ちました。(5523日)

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