熊谷信昭 氏(くまがいのぶあき)
電子工学者、元大阪大学長・電子・通信工学[日本]
2018年 1月21日 死去享年90歳
熊谷 信昭(くまがい のぶあき、1929年(昭和4年)5月19日 - 2018年(平成30年)1月21日)は、日本の工学者。
専門は電子・通信工学、電磁波工学。
工学博士。
大阪大学名誉教授。
文化功労者。
旧関東州旅順市生まれ。
第12代大阪大学総長、兵庫県立大学初代学長、国際電気通信基礎技術研究所会長、科学技術会議(現総合科学技術会議)議員などを歴任。
日本学士院賞、瑞宝大綬章などを受賞。
人物=
研究活動としては、一貫して新しい電磁波論の開拓と電磁波の工学的応用に関する研究を推進し、近代電磁波論の発展と、今日、電磁波工学とよばれている重要な工学の分野の学問・技術の確立に貢献した。
電磁波論の研究における特筆すべき業績としては、世界に先駆けて相対論的電磁波論に関する一連の研究を創始し、従来の定説や常識を覆す数々の興味ある電磁現象や多くの重要な学術的新知見を次々に見出して国内外の学界に大きな論議をまき起こし、この分野の世界的な研究活発化の端緒を開いたほか、多くの有用な電磁界解析技法を考案・開発するなど新しい電磁波論の発展に寄与し、電磁波の各種の工学的応用への基礎を拓いた。
また、電磁波の工学的応用に関する研究としては、マイクロ波からミリ波および光波帯にいたる電磁波の広汎な領域において多くの先駆的研究を展開し、中でも特記すべき世界的業績としては、それまで全く未開拓の領域であったミリ波帯の通信への応用に関す ……
熊谷信昭さんが亡くなってから、6年と304日が経ちました。(2496日)