大日方傳 氏(おびなたでん)
俳優、映画監督[日本]
1980年 8月21日 死去享年74歳
大日方 傳(おびなた でん、明治40年(1907年)3月16日 – 昭和55年(1980年)8月21日)は日本の映画俳優。
常用漢字では「大日方 伝」と表記する。
経歴=
生い立ち=
福岡県小倉市の地元の裕福な名家に生まれる。
中学校卒業後に家族で東京府に移り、東京府立園芸学校(現・東京都立園芸高等学校)を卒業後、東洋大学へ進む。
デビュー=
昭和5年(1930年)、大学卒業後に日活の専属俳優として『至誠の輝き』で銀幕デビュー。
デビュー後に日活で数作に出演した後、松竹(松竹蒲田撮影所)へ移籍し同社の専属俳優となる。
スタアに=
昭和8年(1933年)、松竹への移籍当初から『伊豆の踊子』(五所平之助監督)や『出来ごころ』(小津安二郎監督)などのサイレント映画で主演を務めるなど、同社の若手スターとしての地位を確立した。
なお、川端康成の小説を原作とした『伊豆の踊子』は、大日方が主演を務めた第1作以降、第二次世界大戦後にかけて5作のリメイク版が作られるなど人気の作品となった。
1930年代中盤以降に日本映画がトーキー時代に入った後も、トーキーの波に乗り遅れる若手俳優が少なくない中で、『隣の八重ちゃん』(1934年)、『一つの貞操』(1935年)、『若い人』(1937年)など数々の作品で主演、出演し、長身でスカーフェイスの野性味のある二枚目若手人気俳優として、昭和初期から第二次世界大戦後にかけての日本映画の黄金期に高い人気を誇った。
『街の笑くぼ』( ……
大日方傳が亡くなってから、44年と92日が経過しました。(16163日)